発毛因子とも呼ばれている「IGF-1」は、育毛とどのような関係があるのか?
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IGF-1とは?
IGF-1とは、簡単にいってしまえばアミノ酸が結合したタンパク質。
IGF-1はインスリン様成長因子の略で、
数多くある成長因子(グロースファクター)の一つであり、
睡眠中に放出される成長ホルモンの刺激により、肝臓や他の組織から分泌される。
体の組織の産生や修復のほとんどは、成長ホルモンがちょくせつ働くのではなく、
成長ホルモンの仲介をへて、分泌される成長因子の働きによるもの。
育毛に睡眠が重要な役割を果たしているのは、成長ホルモンの量により、
成長因子の分泌量が左右されるから。
髪の生成や成長に関わる成長因子はIGF-1だけではないですが、
重要な役割を担っているには違いないので、育毛の観点から着目されています。
IGF-1の育毛効果!
・ヘアサイクルの成長期の延長
・タンパク質の結合を強くして丈夫な太い髪の生成
・毛包の不具合の抑制
毛根の奥に存在する毛乳頭細胞でIGF-1が産生されると、
髪の生成工場である毛母細胞に発毛指令をだすため、
細胞分裂が活発になり、髪をグングン成長させる。
そのため、ヘアサイクルの成長期が伸び、アミノ酸からなる毛の結合も強くなる。
毛母細胞が鈍化すると毛包も委縮してしまうが、活性化されれば
毛が抜けにくい丈夫な毛包維持につながる。
つまり、髪の成長や生成には必ず必要となる成長因子の一つです。
IGF-1は加齢とともに減っていく!
若い頃に髪がフサフサなのは、このIGF-1を含む成長因子がどんどん分泌されるから。
しかし、20歳をさかいにIGF-1がどんどん減少していくため、
加齢とともに髪が細くなっていく。
齢を重ねるにつれ髪が育ちにくくなるのはある意味自然なこと。
ただし減り方にも個人差があり、IGF-1を減らす習慣は避けたいですね。
IGF-1を減らす習慣
・糖分のとり過ぎ
糖質はエネルギーの源ですから体に必要な3大栄養素。
しかし、とり過ぎると知覚神経を鈍くさせてしまい、IGF-1を減らしてしまう。
・塩分のとり過ぎ
塩分そのものは知覚神経を刺激しますが、
とり過ぎるとIGF-1が分泌される前の仲介物質を減らしてしまう。
・冷たい物のとり過ぎ
体の表面体温より深部体温が下がると、知覚神経や細胞活動が鈍ります。
冷たい物のとり過ぎは、あたたかい血液が臓器に集中してしまうため、
毛根周辺の細胞の不活性化を招く。
その状態の頻度が多くなれば、IGF-1の分泌にも大きく影響します。
・早食い
早食いで噛む回数が少ないと唾液の分泌が減るため、
知覚神経の刺激を弱めてしまう。
咀嚼(噛む)という行為は、体のさまざまな機能に影響するので意外と重要です。
唾液の分泌量が少なくなると、IGF-1が減る理由はこちら
・運動をまったくしない
運動も神経を刺激したり、伝達を高めたりする作用があるので、
運動をまったくしないとIGF-1の分泌に影響します。
・質の低い睡眠
成長ホルモンを介して産生されるため、質の低い睡眠をとり続ければ、
成長ホルモンが減ってしまうため、IGF-1の分泌も比例して減ります。
IGF-1を増やすには?
IGF-1を減らす習慣を遠ざければ基本的には今より増えますが、
胃腸の知覚神経を刺激する食べ物でも増やすことができます。
代表的なものは、トウガラシに含まれる「カプサイシン」という成分ですが、
発汗作用が強いため、深部体温を下げてしまうというデメリットもあります。
それに対し、生姜の「ショウガオール」は体の内側から
ポカポカ温めてくれる作用もあるため、頭皮の血流も良くなり育毛にとっては
一石二鳥の食品です。
食べ物に含まれるIGF-1を増やす主な成分
・生姜の「ショウガオール」
・にんにくの「S-アリルシステイン」
・トウガラシの「カプサイシン」
・モズクやメカブ、昆布などの褐藻類の「フコイダン」
最後に!
リアップの有効成分であるミノキシジルにも、毛乳頭細胞を元気にする
FGF(細胞増殖因子)を増やす作用があり毛包を大きく育てますが、
AGA(男性型脱毛症)の原因はDHTの影響が大きいので、
DHTの影響を受けない部位であれば、効果を発揮するでしょうが、
体質も影響するので、それが個人差となってあらわれるのでしょう。
IGF-1も同様に、増やしたからといってDHTに負けてしまえば
発毛させる力が弱ってしまう。しかし減らさないことは重要ですし、
同時に、DHTの抑制につながる育毛剤の利用は理にかなっていますね。
どちらが欠けても育毛がうまく行く確率は下がるので、
個人的には薄毛の改善も見込めるこちらの育毛剤がおすすめです