育毛剤のアルコールが頭皮に悪い?役割と必要な理由をまとめてみた!


育毛剤には様々な成分が含まれており、その中でも欠かせないのがアルコール成分。

しかし、最近ではアルコールフリーという育毛剤もあり、
育毛を阻む悪玉成分として扱われています。

単にアルコールといっても名称表記は様々ですし、
どのくらい含まれているのかも分からないので、
知らないうちに頭皮を蝕んでいることも考えられます。

それでも、アルコールによって受けるダメージを知ることで、
好くない育毛剤を回避し自己防衛できます。

育毛剤にアルコールが含まれる理由からデメリットまで、
アルコールの特性をまとめてみました!

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育毛剤に含まれるアルコールの役割


育毛剤のアルコールが頭皮に悪い?役割と必要な理由をまとめてみた!-1

アルコールフリーとうたっていたとしても、
基本的にどの育毛剤でも少しはアルコールが含まれています。
なぜなら以下の役割があるから

・植物由来成分を抽出するときに用いられる

・色んな成分がうまく混ざるようにする

・育毛剤が腐るのを防ぐ

・育毛剤の中で雑菌が繁殖するのを防ぐ

・皮脂を溶かして頭皮へ浸透させる

自然由来の育毛剤を構成しているのは、植物から抽出したエキスなど。

抽出される過程で、アルコールを使わなければ相当なコストがかかりますし、
何十種類もの成分の中にはうまく混ざらない成分もあります。

その状態を維持して安定させるには、アルコールは欠かせません。

なので、アルコールフリーとうたっている育毛剤は、
正確にはアルコール量をゼロに近づけた育毛剤というだけ。

別に批判をしているわけではなく、ゼロに近づくように努力されている育毛剤です。

防腐作用や抗菌作用などは、アルコール以外でも努力すれば代替えできますが、
植物からエキスを抽出して安定させるにはアルコールは欠かせないでしょう。

なぜなら、これらの多くの働きがあってコストも抑えることが出来るためです。



アルコールフリーをうたっている育毛剤の実態は?


ある育毛剤の公式サイトでは「業界初のノンアルコール製法を実現」
とうたわれていますが、エタノールや無水エタノールはもちろん、

植物からエキス成分を抽出する役割でも用いられる
BG1,3-ブチレングリコール)なども含まれています。

ちなみにアルコールの一種であるグリセリンも含まれています。

一般的にアルコールは、エタノール(エチルアルコール)を指しているので、
その範囲外になるのかも、どちらにしてもアルコールフリーが
アルコール0%という意味ではないです。



アルコールの頭皮に与えるデメリット


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アルコールはいくつかの種類があり、「エタノール」は傷口などの消毒にも使われる
害のないアルコール成分と言われています。

しかし、頭皮に一定の刺激を与えたり、水分を奪ったりする性質もあります。

頭皮に刺激を与える


エタノールなどアルコールにアレルギー反応のある人は、
どうしても刺激を感じやすいです。

また、健康な肌であれば刺激はほとんど感じないですが、
敏感肌に傾いていたり、ニキビなどが出来ていたりすると、
消毒液を傷口に塗ったときのようなヒリヒリした刺激を感じることもあります。

そうした刺激が継続的に続けば、毛根にとってはストレスの継続となり、
ダメージの蓄積につながります。


頭皮の水分を奪う


アルコールは揮発性が高いため、頭皮表面から水分を奪ってしまう性質もあります。

頭皮の乾燥が進めば、皮下組織の保湿力が低下して柔軟性がなくなり、
ちょっとした刺激に対しても痛みが伝わりやすくなる。

やがて硬い頭皮になり、敏感肌に傾いていく可能性もあります。



エタノールの種類


育毛剤に含まれる代表的なアルコール成分としてはエタノールがあります。

このエタノールにも「無水エタノール」「エタノール」「フェノキシエタノール」といったように種類があり、それぞれに特徴があります。

【無水エタノール】

エタノール純度99.9%以上で、主に成分同士を混ぜるために用いられる。

【エタノール】

水分が5%ほど含まれており、無水エタノールより殺菌力が強く、清涼感も与える。

【フェノキシエタノール】

自然由来の成分で主に防腐目的ですが、その防腐効果が低いので多く含まれると、旧表示指定成分であるパラベンと同じ毒性が懸念されています。



育毛剤に含まれるアルコールは一般的には安全だが…


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育毛剤に含まれるこれらの成分は、一般的には安全の範囲で含まれているので、
問題になることはないです。

しかしあくまで一般論であって、敏感肌やアレルギーなどの体質の程度は人それぞれ。

よくない症状が頭皮にあらわれる事があるのも事実ですから、
出来るだけこれらの成分が少なく抑えられている商品を選ばないと、
かゆみや炎症に直結します。

たとえば、フェノキシエタノールは他の成分より安全というイメージが強いですが、
フェノキシエタノールもパラベンと同じように、毒性が懸念されているので、
製品100g中に1g以内という配合規制があります。

防腐効果は弱いので、フェノキシエタノールだけで防腐剤の役割を果たそうとすると、
上限いっぱいとなってしまう可能性があります。

それが同じようにフェノキシエタノールが含まれていても、
商品により問題がなかったり、頭皮にかゆみが生じたりする原因。

高含有を避けるために、防腐効果のある成分を複数配合されている商品もあるので、
できるだけそうした商品を選ぶべきですね。

たとえば、グリセリンやBGなどにも防腐効果があります。



最後に!


育毛剤に植物由来エキスをたくさん詰め込めば、それだけアルコール量が増えてしまうのは否めないですが、
アルコールフリーだからといって、たいした育毛成分が含まれていなければ使わない方がマシです。

要するに、自分の頭皮に悪い影響を与えない商品を選べば済むこと。

それには、アルコールが頭皮にもたらすよくない症状を見逃さないことが大切。

実際にはアルコールがどのくらい含まれているか、知る術はないですから、
頭皮の乾燥やヒリヒリした刺激などを感じない育毛剤を利用しましょう。